活動報告:合評会の様子
今回の合評会では、『萌』第36号の巻頭を飾った作品を取り上げました。号の「顔」とも言える一編にふさわしく、熱のこもった議論が交わされました。
作品概要
物語は、主人公が10年前に亡くなった妻のルーツを探る前編。手がかりとなるのは、彼女が大切にした漆器と口ずさんでいた民謡です。結婚の際、「過去を詮索しない」という条件があったにもかかわらず、主人公は禁忌を破り、その痕跡をたどっていきます。
会員からの意見
参加者からは次のような感想が寄せられました。
- 「見てはいけない領域に踏み込むスリルがある」
- 「漆器に関する知識を背景に書かれており、説得力がある」
- 「女性の描写が巧みで印象に残った」
一方で、次のような改善点も指摘されました。
- 固有名詞が多く、読者に負担を与える可能性がある
- あえてローカルに徹して描く手もあったのではないか
- 短編よりも長編の方が適した題材かもしれない
見学者の参加と会員からの報告
今回は見学の方が一人参加され、歴史小説を執筆されているとの紹介がありました。
また、会員からはAmanonでの出版や展示会への出展、さらに文学賞の案内など、多彩な活動報告も寄せられました。
今後の予定
次回の例会は10月18日(土)に開催予定です。詳細はメーリングリストで案内します・
また、『萌』第37号の原稿締め切りは8月31日(日)となりますので、ご留意ください。
懇親会
例会後は居酒屋にて懇親会が開かれ、作品の話題から近況報告まで、和やかな交流のひとときを過ごしました。(Y)

【会員募集中】当会では30代から80代まで幅広い世代の会員が在籍し、世代を超えた交流の中で創作活動を続けています。見学は随時募集しておりますので、ご興味のある方はぜひ当HPのお問い合わせよりお気軽にご連絡ください。

