
今回の例会には7名の会員が参加し、会員作品の合評会を実施しました。作品をめぐって活発な意見交換が行われました。
今回の合評作品は物語の前編にあたり、今後の展開を予感させる描写の随所に注目が集まりました。「文章が巧みで読み応えがある」との声も多く、登場人物の描写や語りの構成に対して高い評価が寄せられました。また、作中で主人公の性別が途中まで明示されない点については、「意図された表現なのか、それとも偶然の産物か」といった興味深い議論が交わされ、ジェンダー表現の曖昧さとその文学的効果にまで話題が及びました。
作品の展開についても、「自殺なのか他殺なのか」というミステリー的な要素に注目が集まり、「今後の展開が非常に楽しみ」との声もありました。さらに、物語の読み取りの中からLGBTに関するテーマも浮かび上がり、社会的背景や読者の受け止め方についての意見が交錯するなど、多様な視点からの深い議論が展開されました。
合評会以外では、規約の改訂案や、今後の文学フリマ出店についても協議を行いました。会としての活動の幅を広げる方向で前向きな意見が交わされました。
また、今年の『萌kizashi』の発行についても話し合いがあり、原稿締切は8月末となります。執筆中の皆さまにおかれましては、締切遅れのないようご注意ください。
例会後の飲み会も大いに盛り上がり、創作談義や近況報告に花が咲く、和やかで楽しいひとときとなりました。ご参加いただいた会員の皆様、暑い中、誠にお疲れ様でした。次回の例会も、引き続き創作と批評の場として充実した時間を共有できるよう、準備を進めてまいります。(Y)

【会員募集中】当会では30代から80代まで幅広い世代の会員が在籍し、世代を超えた交流の中で創作活動を続けています。見学は随時募集しておりますので、ご興味のある方はぜひ当HPのお問い合わせよりお気軽にご連絡ください。

